​東京朝鮮高校生の裁判を支援する会 総会&高裁での逆転勝利へ!集会 開催のご報告

​東京朝鮮高校生の裁判を支援する会
総会&高裁での逆転勝利へ!集会
開催のご報告


​ 2018年2月18日午後、東京朝鮮高校生の裁判を支援する会の総会と、控訴審を目前にした「再決起集会」が行われました。晴れて日差しは強いものの風の冷たい日曜日の午後でしたが、会場の文京区民センターには約380名の支援者・学校関係者が結集し、高校生約40名の参加も得て、室内は暖房を切っても十分暖かいほど熱気あふれる集会となりました。

01総会-1


東京朝鮮高校生の裁判を支援する会総会

 議長に堀純さんを選出し、活動報告と活動方針の提起を共同代表の長谷川和男さんが行いました。大阪の歴史的判決と広島と東京の不当判決の問題を中心に、裁判以外の東京での様々な行動が報告されました。文科省要請や都生活文化局への要請、全国との交流や韓国との交流、朝鮮学園との交流などが行動日程にびっしりと記載されていて、この1年間もたゆまず活動が展開されてきたことがわかります。しかし東京地裁判決は広島判決に輪をかけて酷い内容で、この地裁判決を覆し逆転勝訴を勝ち取らなければならないとの決意を皆で共有しました。

 会計報告と予算提案:会計担当の森本孝子さんより、皆さんの会費とカンパ(羊羹売り上げカンパ等)の協力により毎年100万円を裁判のためのスンリ基金にカンパし、ヨンピル通信発行等の費用としている報告と会計監査報告があり、会場の拍手で了承されたとともに、会計担当の中野宣子さんより2018年度予算提案があり、継続してスンリ基金へのカンパを行う等の予算案の提案がされました。会場からの意見として、予算の残金見込みが多額であるため、裁判のためのスンリ基金を100万円と決めてしまわず増額することを事務局で検討してほしいと要望が出され、事務局が検討することになりました。

 続いて松野哲二さんより新事務局体制が提案され、控訴審に向けて巻き返す決意も含めて拍手で承認され、議長の堀さんも裁判で「当然の判決」を勝ち取っていこう、と呼びかけ、最後に2017年度分のスンリ基金への支援金として100万円を朝鮮高級学校槇吉雄校長へ会計森本さんから贈呈しました。

01総会-2


 槇校長は「私はこのお金をただのお金だとは思っていない、応援してくださる方々の真心だと思っている。明日学校で生徒たちに報告する。三年生は卒業を2週間後に控えている。無償化闘争がいかに正当で、学校が素晴らしい教育を行っているか、私たちは確信を持っている。スンリ基金は裁判闘争に伴う諸費用と、弁護士の方々の交通費に充てている。弁護士の方々は手弁当でこの裁判を担ってくださっている。」等の謝辞を述べられました。
 
 
再決起集会

 司会の柏崎正憲さんが逆転勝訴に向けて再決起するという「集会趣旨」を力強く読み上げて、再決起集会が始められました。昨年9月13日に原告請求棄却という大変不条理な判決が出されたが、裁判支援の会も気を取り直して、3月20日に始まる控訴審に向かうのだ!という気迫が、集会全体にみなぎりました。2月の全国行動月間の行動一覧表も提起されました。ご参照ください。

 続いて動画『海を越え、ウリハッキョを紹介します』(ドキュ創作所)が上映されました。韓国で作られてYoutubeで2017年11月から公開されているもので、今回日本語字幕バージョンを上映しました。短いがわかりやすく印象的にまとめられていて、暖かい思いの伝わるものでした。

■演題1:
東京朝鮮高校生裁判・控訴審の展望(東京朝鮮高校生裁判弁護団 3名)


 最初に弁護団の李春煕弁護士が、控訴審の現状を話されました。

集会-1


 「昨年9月13日に東京地裁で許せない判決が出された。申し訳ない。私たち弁護団は絶対に勝つ、と言ってきたが、結果的に不当判決だった。」と前置きされたうえで、控訴理由書をすぐに(控訴状から50日以内に)提出しなければならないという控訴審の手続きを説明しつつ、今回は控訴理由書をいつまでに出すか、第1回口頭弁論前に打ち合わせ期日を設けることは異例だが、高裁が打ち合わせ期日を入れたいと言って11月28日の裁判所と弁護団・国側の打ち合わせを経て控訴理由書を12月18日までに裁判所に提出することになった経過が語られました。地裁で行われた3年分の審理内容をふまえた判決に対して、いわば1回勝負の控訴理由書で反論を主張しなければならない、しかも最近の民事裁判は「控訴審1回か2回で結審」という運営になって、刑事裁判と同じように「一審判決の何が間違っているか」だけをみるようになり、控訴審で新たな証拠を出して主張することが難しくなっている、そういう状況の中で、どのような控訴理由書を提出したのか、要点を説明していただきました。

1 前提

 被告(日本政府)が主張する、就学支援金不支給の理由は、①ハの規定を削除したこと。

(注【高校無償化法施行規則1条1項2号ハ】「イ及びロに掲げるもののほか、文部科学大臣が定めるとことにより。高等学校の課程に類する課程を置くものと認められるものとして、文部科学大臣が指定したもの」を2013年2月に削除した。)
および理由②指定に関する規定(本件規定)に基づき、同規定に定める指定の基準への適合性を審査してきたところ、同規定13条に適合すると認めるに至らなかったこと。 

(注【本件規定13条】本件規定12条に規定するもののほか、指定教育施設は、高等学校就学支援金の授業料に係る債権への確実な充当など法令に基づく学校の運営を適正に行わなければならない。)

2 「ハの規定削除」の違法性について何の検討もしなかったことの誤り

   裁判所はまず「ハの規定削除」について検討すべきであり、一審判決は「ハの削除」問題から逃れて書いたものである。2013年2月20日に「規定3条に適合すると認めるに至らない」と判断したのは、「ハの規定削除」によって、有識者による審査会の結論が出るのを待たず、「適合する」という結論を出す前に無理やり判断することになったから。「朝鮮総連から不当な支配を受けている疑いがあるから」の理由は後出しで加えられたもの。

3 「ハの規定削除」は明らかに政治的・外交的理由であること。

4 規定13条に「適合すると認めるに至らない」とした文部科学大臣の判断は、裁量権の逸脱・乱用がある。文部科学大臣自由には判断できるわけでなく「ハの規定」「本件規定」にもとづき、審議会の意見を聞いて判断することになっている。またこれは、子どもの学習権の問題である。無償化法の仕組みから言って広い裁量の余地はない。

 判断の内容も、公安調査庁長官答弁、20年以上前の広島の学校について指摘した判決の存在、産経の「疑惑」報道など、判断の基礎資料が誤っており、資料の評価方法も誤っている。

以上が控訴理由の骨子ということでした。

 控訴審第1回期日(3月20日)に向けて、弁護団の追加主張(朝鮮学校が法令に基づき適正に運営されていることを示す)などが準備されているということです。

 こうした理論面の準備とあわせて、大阪に学び、裁判官の朝鮮学校への偏見を払しょくする努力をしていこうと語られました。

 続けて金舜植弁護士は、全国5か所で裁判が展開されている状況を踏まえてのお話しでした。

集会-2


 現在一審段階では1勝2敗であり4月には愛知で判決が出るが、最終的に最高裁で判断されることになる。「ハの規定削除」についてさらに深化して緻密に理論を展開しなければならない。一審判決は「政治的・外交的判断でない」と言ったが、控訴審で政治的外交的理由で「ハを削除」したことをもう一度主張しなければならない。文部科学大臣が自由に判断できるかのように東京の一審判決は言うが、本来は教育の専門家が審査会で判断する仕組みになっている。

 大阪の裁判は行政訴訟の形をとった。裁判所で「指定の適否」を判断してもらう、という形である。そのため大阪では、文部科学省に出した審査資料を裁判所に提出した、東京も審査資料を出して、基準に適合していることを裁判所に示す、等の今後の準備も語られました。

 師岡康子弁護士からは、今後、他の地裁でも出している前川喜平前文部科学事務次官の陳述書や、『朝鮮学校物語』なども証拠として出してゆく予定であり、最低限、事実に基づいて、法律に基づいて、判断してほしい、国側は他の裁判で「規定に適合するための4つの要件」などを後付けで出してきて「社会的に不当な団体とのかかわりがないこと」などと言っている、等、国の対応の酷さへの対策も語られました。
 
集会-3


 控訴審第1回期日を1か月後に控えて、弁護団の意気込みと緊張感がひしひしと伝わる弁護団からの報告でした。

 3月20日には私たち支援者も、控訴審を1回や2回で終わらせるようなことはさせない意気込みを裁判所に示すために、傍聴に駆け付けましょう!(案内チラシはこちらからどうぞ)


■演題2:
国連の条約機関と人権理事会における朝鮮学校差別問題に関する懸念と勧告(2008年~)
(在日本朝鮮人人権協会 朴金優綺さん)
 

集会-4


 「国際社会からみた朝鮮学校差別問題」について、国連への働きかけを牽引してくれている朴金優綺さんが、スクリーンの映像で国連での活動の模様を紹介しながら語ってくれました。2013年に国連の社会権規約委員会へ、2014年に国連の人種差別撤廃委員会へ働きかけ(ロビーイング等)を行い、それぞれの「総括所見」において高校授業料就学支援金制度を朝鮮学校に通う子どもたちに適用するようとの趣旨の勧告を出すことを実現させてきたことはこれまでも報告をしていただく機会がありましたが、その経験と、昨年11月の国連人権理事会の第3回UPR日本審査で出された勧告の内容と意義を語り、そもそもUPR(Universal Periodic Review)とは何かの説明も含めて、知らなかった世界に目を向けることができる興味深いお話でした。5年ごとに国連加盟国すべての人権状況の審査を行い、対象国は他の国から人権状況の審査を受けるという、国家による相互審査のシステムが国連にあり、日本は昨年その対象国だったのでした。お話の中で印象的だったことを紹介します。

 朝鮮学校について4つの問題点
  ①社会権規約委員会と人種差別撤廃委員会の勧告に従い、朝鮮高級学校にも高校無償化制度を適用せよ
  ②人種差別撤廃委員会の勧告に従い、朝鮮学校にも補助金を再開・維持せよ
  ③自由権規約委員会等の勧告に従い、朝鮮学校にも税制上の優遇措置(寄付金控除など)における差別を撤廃せよ
  ④子どもの権利委員会等の勧告に従い、朝鮮高校卒業生にも大学受験資格を認めること

を訴えたが、4項目すべてに国連の条約機関の「勧告に従い」と前置きすることによって、日本における朝鮮学校についてこんなにたくさんの勧告が日本政府に出されていることを各国が改めて認識してくれる契機となったと思われる。特に「無償化からの排除」については非公式な発言ながら「本当に朝鮮学校にだけ支給されていないの?!自分の国も完ぺきではないけれど、21世紀においてこんなあからさまな差別をしているなんて!」と、かなりストレートな反応が返ってきて、訴えの正当性に自信を深めることもできた。

 2017年11月14日に、日本政府に対して106か国から218項目に及ぶ勧告が出され、その中で初めて、ポルトガル、パレスチナ、オーストリア、朝鮮民主主義人民共和国が朝鮮学校に関する勧告を出してくれた。ポルトガルは「高校無償化」制度を「すべての学校に適用することを確保せよ」という趣旨で、唯一適用されていない朝鮮学校に適用せよとの意味であることがわかる。オーストリアは「社会権規約委員会及び人種差別撤廃委員会の勧告に従って」という文言によって、この2つの委員会から朝鮮学校について日本政府に勧告が出されているので、朝鮮学校差別問題を是正することを暗に求めていることがわかる。朝鮮民主主義人民共和国は「高校無償化」問題以外の朝鮮学校差別問題も含めて最も具体的な勧告を出した。これらの各国からの勧告は、これまで出された条約機関の勧告を補足し価値を付加するとともに、日本政府による朝鮮学校排除が国際的にみて人権侵害であることを改めてはっきり示してくれた。

 国連へ行く前段の取り組みとして、NGOレポートの提出、日本で各国大使館へのブリーフィング(この内容を各国大使館が本国へ送ってくれるように要請)を行い、その上でジュネーブへ行き国連欧州本部でのロビーイング活動を朝鮮大学校の先生とともに行ってきた。こうした活動もあり、朴金優綺さんは第10回国連マイノリティ・フォーラムに日本から初めてのパネリストとして招かれた。差別の現実だけでなく、若者たちがこれに対してどう闘っているかも話してほしいと頼まれたので、朝鮮高校生の法廷闘争や朝大生の毎週の金曜行動のことなども話してきた。この闘いが世界のマイノリティの運動のモデルとなるようなものなのだと感じた、等々。

 朴金優綺さんの未来に向ける眼差しに力づけられるような報告でした。

■演題3:
「朝鮮学校の子どもたちに笑顔を!全国行脚」の報告
 (東京朝鮮高校の裁判を支援する会 共同代表 長谷川和男さん)


集会-5


 長谷川さんは朝鮮学校無償化ののぼり旗を担いで歩いて全国の朝鮮学校67校を回るという行脚を昨年夏から始めて、様々な出会いがあった各地の模様を、映像も使いながら熱い思いで報告し、広島の判決の日の模様、大阪の判決の日の模様も紹介してくれました。3日前には山口にいた、まだこれからも続けると笑顔で語ってくれました。

●朝鮮高校生からの発言

 東京朝鮮高級学校の生徒たちを代表して2名の高校生の発言がありました。
 昨年9月13日、この日を忘れない。勝利を確信して堂々と裁判所に向かった同胞たちの顔が、判決を聞いてみるみる悲しみに歪んでいった、日本は法律を使ってまで私たちを否定したいのか、・・・しかし勝利を必ず勝ちとります、という高校生の決意と、弁護団が悔しそうに生徒たちに謝罪したのを聞いて胸が痛んだという柔らかい若い心に接して、会場の支援者たちも粛然と聞き入った発言でした。

集会-6



●司会者のまとめと全員合唱

 司会の柏崎さんから「若い世代の高校生を日本社会の差別に巻き込んでしまっていることを考えると胸が痛い。支援する会のメンバー一人一人が地道に訴えていくしかない」ということと、全国行動の資料も活用してほしいと呼びかけられました。最後に、文科省前金曜行動のテーマソング「声よ集まれ、歌となれ」を柏崎さんのギター伴奏で参加者皆で歌い、再決起の思いを深めて、集会を終えました。 

傍聴よびかけチラシ




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 「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」では、会員(個人・団体)を募集しています。

 会の活動には、ミーティングやイベント開催のための会場使用料、チラシやパンフレットの作成費用、事務経費や郵送料など、さまざまな費用がかかります。
 活発に活動を継続し、裁判を支援していくためにも、ぜひともお力添えをいただければと思います。

 年間の会費は1口1,000円です。なお、会員のみなさまには裁判や会の活動に関するニュースを送付させていただきます。

 (申込方法など、会員募集に関する詳細はこちらをご確認ください。)

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朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会 韓国からの連帯あいさつ

朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会 
韓国からの連帯あいさつ


●10-25 デモ -1 (5)-2


 10月25日に行われた「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会」に、韓国から参加された、「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」共同代表ソン・ミヒさんの連帯挨拶をご紹介します。

※「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」:
朝鮮学校と子供たちを守るために2014年6月に発足された韓国の市民団体。
構成団体として、モンダンヨンピルを始め、宗教界、労働者、農民、青年学生など、幅広い団体が参加。
参考:
https://ameblo.jp/mongdangj/entry-11877531575.html(日本語)
http://cafe.daum.net/mongdanglove/JMRT/413(韓国語)

●10-25 集会 -1 (21)


<韓国連帯あいさつ>


 私たちは勝ちます!必ず勝ちます!!!

 こんにちは。韓国からきた「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」共同代表ソン・ミヒです。
 他人の国、他人の土地でも民族性を失わないで自尊心を守って生きていく同胞の皆さん、お目にかかることができ、うれしいです。
 日本各地から来た誠意をつくして、私たちの同胞と、子どもたち、「朝鮮学校」のために活動する皆さん、お目にかかれて、うれしく感謝します。
 在日朝鮮人の権利のために、健全な日本社会のために、未来の平和のために戦い抜く皆さんに尊敬と感謝の挨拶を申し上げます。

 地球上に残った最後の分断国家!
 この間、この分断された土地で対決と戦争、離散家族の苦痛と悲しみが続いていましたが、分断は南と北にだけあるのではありませんでした。
 まさに日本にいる私たちの同胞が分断によってより一層生きることが大変だという事実です。
 植民地時代、日本に強制徴用された私たちの同胞が解放直後、故国に帰る日を夢見ながら、子どもたちに私たちの民族の言葉と文字、歴史を教えました。
 ‘力がある者は力で! 金がある者は金で! 知恵がある者は知恵で!’と、
 国語講習所をたてました。
 そして、血の涙を出して守りました。これが「朝鮮学校」です。

 差別の冷たい日本の土地で私たちの民族性と自尊心を守ることができた唯一の場所「朝鮮学校」、60万在日同胞社会の中心をなす誇らしい「朝鮮学校」。
 全世界を探してみても他にはない私たちのただ一つだけの民族の誇り「朝鮮学校」。
 ところが、この「朝鮮学校」が再び歴史的な差別と痛みにあっています。

 日本が過去の植民地統治と迫害の歴史的産物であるこの「朝鮮学校」を支持して後援するべきなのに、正常化出来ない朝鮮と日本の関係を理由に子どもたちを差別して迫害しています!このような野蛮な犯罪がどこにあるでしょうか?
 しかも、子どもたちは誰であろうと、どこにいようと、保護され、差別を受けてはならず、尊重されなければなりません。しかし、このような子どもたちを相手にこのように稚拙で低級な差別をするですか!これは犯罪中の犯罪です。
 日本政府は恥ずかしいと思いなさい!!!
 これ以上、歴史に残る罪を犯さないで下さい!

●10-25 集会 -2


 それでも日本で多くの良心的な方々がこのように立ち向かうという話を聞いて、あまりにもありがたくて恥ずかしかったです。まさに私たちの民族、私たちの同胞、私たちの子どもたちの問題に私たちが積極的に出ることができなかったことが恥ずかしかったです。遅くなりましたが、申し訳ない気持ちで「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」を作り、3年間皆さんと共に行動しています。

 市民の会は‘私たちの同胞’に対する人権じゅうりん解消と、平等に教育を受ける権利を要求し、日本政府に社会的、政治的圧力を加えるために全国的に署名運動を繰り広げ、朝鮮学校と私たちの子どもたちを知らせる映画上映会と討論会をしたりもしました。直接見て感じて行動するために数回の学校訪問をしています。この訪問が持続的な朝鮮学校を支援する闘争の大きな力になっています。

 そして、毎週金曜日、文部科学省の前の私たちの子どもたちと韓国の日本大使館、少女像、済州道日本総領事局の前で、各闘争の現場で私たちは一つの気持ちで出会っています。
 ‘朝鮮学校差別反対! ‘高校無償化を実現しろ!
 ‘私たちは必ず勝利する!’
 寸分も違わない同じ気持ちで闘争しています。

●韓国・金曜行動


 必ず勝たなければならない裁判が時には笑いながら、泣きながら、怒りながら進行しています。市民の会は継続する裁判闘争を共にする気持ちで「朝鮮学校差別反対!高校無償化適用!裁判勝利のための一万人宣言運動」と「認証ショット運動」を繰り広げようとしています。私たちの心とまなざし、意志をこめた応援は横断幕になって、私たちの子どもたちに会いに行くでしょう。日本の全国にある学校、学校ごとに宣言者の顔が、まなざしが、応援が訪ねて行きます。

 私たちはむかい合えばいつも胸が詰まります。
 ‘分断された土地を残して申し訳なく、とても遅くなって申し訳なく、また再び差別を受けるようにして申し訳ないと...’

 しかし子どもたちが力強く答えます。
 ‘大変でしたが民族教育を受けることができて、感謝します’
 ‘私たちを忘れないで訪ねてきてくれて、ありがとうございます’
 ‘私たちを守ってくれて、ありがとうございます’

 今日私たちは再び共に決心します。
 ‘最後まであきらめない...’
 ‘あきらめなければ必ず勝つ’と...

 今ここに共にする私たち、共にする心は差別と弾圧の中でも民族の自尊心を守って生きてきた人々に対する一筋の良心です。
 応援して連帯するこの行動は一つになった祖国を私たちの子どもたちに渡さなければならない最小限の義務です。
 そうして必ず私たちは勝つでしょう。勝たなければならないのです。
 勝利のその場に私たち60万在日同胞と皆さん!私たちが一緒にいるでしょう。

 最後まで皆さんと共にします。
 私たちの同胞を守って下さってありがとうございます。
 私たちの子どもたちと共にして下さってありがとうございます。

 私たちの力強い団結で在日朝鮮人に対する差別を中断させ、日本の軍国主義復活を防ぎ、アジアの平和を成し遂げましょう!
 韓国社会でも熱心に活動していきます。
 ありがとうございました。


2017年10月25日
「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」共同代表ソン・ミヒ



●韓国「ウリハッキョと子供たちを守る市民の会」2014年6月発足 진 1





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朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を! 全国集会 開催のご報告

朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!
全国集会 開催のご報告


■10-25 集会デモ -1



 10月25日、渋谷区の代々木公園イベント広場野外ステージにおいて「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を! 全国集会」が開催されました。

 当日は雨の降りしきる中、3000人以上の参加者があり、会場は熱気に包まれました。

 集会は、フォーラム平和・人権・環境の藤本泰成共同代表、全国朝鮮高級学校校長会の愼吉雄会長による主催者挨拶からはじまり、韓国の朝鮮学校支援団体「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の孫美姫共同代表が連帯のあいさつに立ちました。また、東京「無償化」裁判弁護団の李春熙弁護士が「無償化」訴訟の意義と展望について発言しました。

■10-25 集会デモ -3


 つづいて、リレートークでは、各団体を代表し、全国朝鮮高級学校学生連絡会の安理沙さん、全国朝鮮高級学校卒業生連絡会の梁昌樹さん、朝鮮学校全国オモニ会連絡会の金栄愛さん、「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」の韓哲秀さん、「広島無償化裁判を支援する会」の村上敏さん、朝鮮学校無償化実現・福岡連絡協議会の瑞木実さん、「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」の長谷川和男さんがそれぞれ朝鮮学校、民族教育への思いと「無償化」闘争への決意を述べました。

■10-25 集会デモ -2


 集会最後に​は​、集会決議案(アピール)が読み上げられ、採択されました。

 幸いにも、集会終了​時には雨がやみ​​、集会会場から渋谷駅スクランブル交差点を経て神宮通公園までの道程でデモが行われました。総勢11の梯団にのぼったデモ隊は、朝鮮大学校学生の吹奏楽隊の演奏などで彩られながら「朝鮮学校生徒に無償化制度を即時適用せよ!」「朝鮮学校に対する不当な差別を直ちに是正せよ!」などのシュプレヒコールをあげて繁華街を行進し、みちゆく人々の大きな注目を集めました。

■10-25 集会デモ -4


■10-25 集会デモ -5



<集会アピール>

 私たちは朝鮮学校に通う子どもたちの権利を守り、真の多文化共生社会を実現させるために、本日、東京・代々木公園に集まり、「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会」を開催しました。
 7月に広島と大阪で、そして9月に東京で、高校無償化制度からの朝鮮高校排除を巡る訴訟の地裁判決が言い渡されました。広島と東京では国側の主張を書き写したような不当判決が言い渡されました。私たちは、高校無償化法の趣旨に反し、子どもたちの学習権や民族教育の意義を一顧だにしない不当判決に強く抗議します。「人権の砦」であるはずの司法が行政権力を「忖度」し、高校無償化からの排除に不当な「お墨付き」を与えたことを、きわめて深刻な事態として捉えざるを得ません。
 一方、本年7月28日の大阪地裁における行政訴訟は、高校無償化法の趣旨に則り、朝鮮学校だけを排除する省令改定は違法無効であると、朝鮮学園の権利を正当に認定しました。西田隆裕裁判長は、文科大臣が行なった朝鮮学校の不指定を取り消し、文科大臣に指定を義務付ける原告完全勝利判決を言い渡しました。国は不当にも控訴しましたが、直ちに控訴を取り下げ、高校無償化を適用するべきです。
 愛知・福岡でも裁判闘争が行われています。国家による「朝鮮学校差別」は、各地方自治体の不当な補助金停止をももたらしました。
 教育の機会均等や民族教育の保障は、憲法をはじめとする国内法規や国際人権法に定められ、政府・地方自治体として実行しなければならない責務です。2014年9月には、国連の人種差別撤廃委員会が、日本国政府に対して、朝鮮学校への高校無償化制度の適用、そして地方自治体の補助金の再開・維持を要請することを勧告しています。
 朝鮮学校支援・無償化適用を求める闘いは、韓国にも広がり、2014年には「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」が結成され、ソウル日本大使館前での金曜行動が続けられ、今日の集会にも参加しています。
 この8年間、朝鮮高校生はもちろん、卒業生や家族たちも、文部科学省前の抗議行動、各地での抗議行動等々に多くの時間を割くことを余儀なくされてきました。
 私たちは、引き続き、各地の朝鮮高級学校への無償化適用、かつ既に卒業した朝鮮高校生たちに過去の就学支援金相当額の支給をすることを求め、また、国家による「朝鮮学校差別」にならって、不当に補助金を停止した各地方自治体が直ちに補助金を再開・増額することを求める闘いを力強く展開していきます。

2017年10月25日
朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を! 全国集会参加者一同



■10-25 集会デモ -6





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裁判支援で歩こう!新緑の御岳山・日の出山チャリティー登山 開催のご報告

裁判支援で歩こう!新緑の御岳山・日の出山チャリティー登山 開催のご報告


 去る5月のある日曜日、「無償化」連絡会と在日朝鮮人登山協会の共催で、「第3弾 裁判支援で歩こう!新緑の御岳山・日の出山チャリティー登山」が開催され、約30人が参加しました。

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 当日は天候にもめぐまれ、山頂で昼食をとり、心地よい疲労の後に「つるつる温泉」を堪能しました。今回の参加者からは、計31,500円のカンパが寄せられました。

 裁判勝利の記念にぜひまた秋にのぼりましょう! と、はやくも第4弾の企画がもちあがりました。

 ​今回のカンパ金は、突如、千葉市​が​千葉朝鮮初中級学校に対して国際交流事業補助金を停止​したことを受けて、千葉朝鮮初中級学校に送ろう、ということになりました。​

 ​後日、学校にカンパを渡してほしいと、無償化連絡会代表(写真右)​から、「千葉ハッキョの会」こと「千葉朝鮮学校を支える県民ネットワーク」​に託されました。

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朝鮮学校で学ぶ権利を!2・19文科省行動&2・20東京集会 無事に終えることができました!

朝鮮学校で学ぶ権利を!2・19文科省行動&2・20東京集会 無事に終えることができました!

 
 2月19日の文科省行動では、大阪、愛知、茨城、埼玉、神奈川などからも参加を得て。50人で文部科学省の担当者と面談しました。
 
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 全国集会の決議文を提出するとともに、怒りの声を届けました。また、高校生も2人が参加し、「なぜ差別されなければならないのか」と担当者を問いただしました。その姿に、参加者も胸を打たれました。
 その後、朝大生、朝高生を中心とした900人の参加で、文科省前で抗議行動を行いました。
 
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 2月20日は、「朝鮮学校で学ぶ権利を!2・20東京集会」を開催し、380人の参加がありました。
 
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 登壇者に、自分と朝鮮学校の関わりを話してもらうという趣旨のトーク「朝鮮学校とわたし」からは、なぜこの問題に取り組まなければならないか、ということが改めて見えて来たように思います。最後に集会アピールを採択し、閉会しました。
 
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私は忘れない ~朝鮮学校で学ぶ権利を!2・20東京集会アピール〜


私は忘れない
 3年前、文科省が省令を改悪し、「高校無償化」制度から朝鮮高校生のみを排除した屈辱の日、今日、2月20日のことを。

私は忘れない
 国内の多くの世論や、国際人権諸条約に基づく勧告をすべて無視し、政府自らが制度的な差別を強行し、その結果、忌まわしいヘイトスピーチが横行し、自治体の補助金が次々と削減・廃止された事実を。
 この国が、「人権」という基本価値観を共有しない国であることを世界にさらした政府のことを。

私は忘れない
  このような不当な差別に、敢然と裁判闘争に立ち上がった朝鮮高校生たちのことを。東京訴訟の原告となった62人の高校生たちのことを。全国の朝鮮高校生た ちが、勉強や部活動、友人との語らいや恋に費やすべき青春の時を、当たり前の権利を獲得するために費やす、その勇気と無念を。
 裁判で、「拉致問題」「朝鮮総聯との関係」など、朝鮮高校生になんら責任のない、そして教育とは一切関係のない根拠を繰り返すことしかできない破廉恥な文部科学省を。

私は忘れない
 無念の思いを後輩にさせまいと、毎週金曜日に文科省前で声を張り上げて抗議する大学生たちのことを。
 全国各地で朝鮮学校への「高校無償化」を求める一斉行動、そして大阪での全国集会に立ち上がった多くの人々のことを。
 分断を乗り越えて韓国で粘り強く活動する「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」やモンダンヨンピルなどのことを。
 ともに歩む友人 たちのことを。

私はあきらめない
 必ず勝利することを。朝鮮高校に「無償化制度」を適用させることを。そして、あらゆる差別や偏見のない世界を実現することを。

そのために今、歩み続けよう。

1. 朝鮮高校生の無償化裁判の勝利に向けて、全力で支援して行こう
2. 日本政府・文科省に対して「高校無償化」(高校等就学支援制度)の朝鮮高校への即時適用を求め、さらに運動を強めて行こう
3. 地方自治体による朝鮮学校への補助金の削減・廃止を許さず、支援施策の充実を求め、取り組んで行こう

2016年2月20日

朝鮮学校で学ぶ権利を! 2・20東京集会



logo.jpg <会員募集のお知らせ>

 「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」では、会員(個人・団体)を募集しています。

 会の活動には、ミーティングやイベント開催のための会場使用料、チラシやパンフレットの作成費用、事務経費や郵送料など、さまざまな費用がかかります。
 活発に活動を継続し、裁判を支援していくためにも、ぜひともお力添えをいただければと思います。

 年間の会費は1口1,000円です。なお、会員のみなさまには裁判や会の活動に関するニュースを送付させていただきます。

 (申込方法など、会員募集に関する詳細はこちらをご確認ください。)

テーマ : 高校生
ジャンル : 学校・教育

第2回口頭弁論報告集会 実施報告

第2回口頭弁論報告集会 実施報告

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第2回口頭弁論当日の夜の集会には、85名が集まり、報告に注意深く耳を傾けた。

 まずは、傍聴の抽選に運よくあたった共同代表の田中宏さんが挨拶し、被告(国)側の反論文書がずさんだと印象を語った。続けて弁護団の金舜植、李春煕、両弁護士から、訴状および反論について解説があった。

 メインとなったのは、共同代表で中国史研究者の坂元ひろ子さんの講演である。

 2010年から現在に至る「高校無償化」除外の経緯をまとめたうえで、今回の排除が、GHQ下での在日朝鮮人民族教育への弾圧に並ぶ、深刻な問題であると、坂元さんは指摘。CIMG0270.jpg

 また、朝鮮学校に対してだけは政府が「本国との関わり」を問題とし、国民の「理解」「感情」を恣意的に掲げて排除を正当化する背景として、植民地支配の未清算や、冷戦期以来の朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への敵視という、日本国家の歴史への無反省を挙げた。
 この裁判には、日本の人権感覚の酷さを世界に示すという意義があるとしたうえで、朝鮮学校を孤立させないだけでなく、日本人が国際的に異常な価値観によって孤立しないことが重要だと結んだ。

 会場からは、坂元さんのお話に触発される形で、二つのコメントが挙がった。国際政治上の問題、つまり米日韓の圧力がむしろ朝鮮を追い込んでいるという現実をはっきり指弾することが、欠かせないのではないかという意見。在日朝鮮人の問題は、今の日本の政治・社会問題、たとえば集団的自衛権の閣議決定のような問題と、合わせ鏡ではないかという意見。

 講演後は、8月の人種差別撤廃委員会調査(於ジュネーヴ)に代表を送る在日本朝鮮留学生同盟(留学同)から、アピールがあった。

 登壇した東大2年次の学生は、友人に出身校を聞かれて「朝鮮学校生」と言いにくく思わせるような、現在の状況を変えたいと語り、代表の渡航費へのカンパを呼びかけ、瞬く間に約7万円が集まった。

 また共同代表の長谷川さんから、映画「60万回のトライ」の韓国での反響や、朝鮮学校を韓国市民団体が訪問したことなど、報告があった。
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「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会 実施報告

「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会 実施報告

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 朝鮮高校生を原告として裁判が提訴された翌日の2月18日、文京区民センターで「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」の結成集会を開催しました。

 会場には、朝鮮高校生、朝鮮学校の先生がた、 保護者、OB・OGの皆さんが続々と入場し、また、これは日本社会の問題である、日本人の責任で裁判を支えよう、と、多くの日本人が参加しました。会場は、つめかける参加者で満杯となり、すごい熱気です。

 冒頭、あいさつに立った「支援する会」共同代表の田中宏さんは、2011年にいったん裁判をする準備をしながら、当時の菅首相による「無償化」審査再開を受けて裁判を凍結した、と説明し、「東京の訴状は非常にユニークで、相手方に痛烈な一撃を与えたに違いない」「原告となった62人の高校生を十二分に支え、必ず、目的を達成しなければならない」とアピールしました。続いて、共同代表の坂元ひろ子さんからの「朝鮮高校卒業生には国立大学の入学資格も認められ、日本の高校と同等の教育の場として承認されてきました。生徒と無関係な政治がらみ思惑で、差別的に排除することは看過できません。ともに支援していきましょう」というメッセージが 読み上げられました。

 その後、東京朝鮮中高級学校が作成した映像が上映されました。高校「無償化」が決まり、朝鮮高校だけが排除される、というなかで、高校生自らが立ち上がり、署名を集め、集会・デモに参加してきたこの4年間の映像は、バックに流れる「声よ集まれ、歌となれ」の歌声 とともに、高校生の思いと日本社会の理不尽さを強く訴えるものでした。

 続いて、東京朝鮮中高級学校・高級部合唱部による合唱です。「声よ集まれ、歌となれ」、「ウリハッキョは心のふるさと」の2曲を熱唱したあと、そのうちの1人が発言しました。
 「私が中学2年のとき、朝鮮学校だけを排除した高校無償化制度が開始されました」と彼女は語り始めました。「大切なウリハッキョ(私たちの学校)を守るため、自発的に署名運動を行うようになりました」「その中での日本人の協力、とくに同世代の日本の生徒たちが署名してくれたことに、朝日関係の明るい未来を感じました」、いま、高校生になり、「この問題は、けっしてあきらめてはならない私たちの権利を守る運動だと強く思うようになりました」「この問題の当事者は私たち学生です。今まで、集会に参加し、署名を集めてくれた同胞や日本の方々、最前線でたたかい、卒業していった先輩たちの無念を晴らすことができる重要な役割です」 と、高校生が原告となった裁判の意義をアピールしました。

 続いて、高校3年生の生徒が、卒業を前にした気持ちをアピールしました。
 「在日朝鮮人である私たちが朝鮮語を学び、朝鮮の歴史・地理を学び、民族の文化を知っていくことの何がいけないのでしょうか? 12年間、民族教育を受けてきて、自らを育ててくれた民族教育、友だち、先生、同胞に感謝するとともに、それらを愛しています。日本の政府が、外交上の理由、国交がないからと除外することに、残念でなりません。高校無償化適用がかなうときまで尽力せねばならないと思います。裁判闘争になりますが、弁護士の方々だけにまかせておかず、集会・デモ・署名などを通してたたかうべきだと思います。この問題が風化していかないように、常に意識して行動していきたい。傍観することなどできない。卒業後もたたかい続ける覚悟でいます。勝利を信じて、あきらめずに権利を勝ち取り ましょう」

 あきらめずにたたかうという2人の高校生の力強いアピールを受け、共同代表の長谷川和男さんが、「これは、日本の植民地政策によって日本で暮らさざるを得なくなった在日の人びとの人権の問題であり、日本国内でのマイノリティの権利が奪われている状況を突破する大きなたたかいの一環になると思っている。もともとこの法案は、学ぶ権利は、国籍にかかわらず、子どもたちすべてに等しく適用されなければならない、というものだったはず。一番大事なことは、原告である子どもたちと、先生たち、保護者のみなさん、弁護団のみなさんと、私たち支援する会に結集した日本の人たちが固く手を結んでたたかう決意を固めること」と、アピールしました。

028A2220.jpg 弁護団からは、李春熙(リ・チュニ)弁護士が「昨日、東京地裁に東京朝鮮中高級学校の生徒たちを原告とする国家賠償請求訴訟の訴状を提出しました」と発言し、裁判について説明しました。―生徒たちが原告、被告は国。裁判で求めているのは、学生1人あたり10万円の慰謝料で62人で計620万円。生徒が原告となっているのは、生徒個人個人の「学ぶ権利」の問題だから。国が行った違法な行為により、一番傷ついているのは、1人ひとりの生徒たちだ、という実態を裁判所に直接訴えるため、生徒に説明をして、自ら手を挙げてもらった。違法性については、排除を決定した省令が、「無償化法」という法律じたいに違反しているということなど3点を主張していく。慰謝料10万円というのは、国が差別していることを訴えるのが趣旨なので、一番少ない金額という意味で10万円とした―「裁判に絶対に勝たねばならないという思いで、生徒たちの意見も聞いて、努力して作りあげた訴状です。生徒たちを守ってあげて下さい、支えてあげて下さい。弁護団には叱咤激励をお願いします」と発言し、弁護団を紹介。全東周(チョン・ドンジュ)弁護士、師岡康子弁護士からも、裁判勝利のためにたたかう強い決意が表明されました。

 学校関係者からの発言の最初はアボジ(父親)代表の発言でした。
 「初中級学校に通う娘たちの学芸会で、中学3年生が太鼓をたたいて掛け声を出すときに『チョッタ!』ではなく『ウリハッキョ、チキジャ!』と声を出しました。『朝鮮学校を守ろう 』、という意味です。中学生も高校生も、自分たちの学校は、あるものではなくて、自分たちが守らない限りはつぶされると知っています。そういう覚悟があって、今回62人の朝高生が原告になった」と、子どもたちの覚悟を語りました。そして、「朝鮮の大人たちは怒りをぶつけよう 」と呼びかけ、「日本の大人たちには 、この問題は植民地支配の責任を問う問題だということまで掘り下げて考えてほしい」と訴えました。
 オモニ(母親)代表は、「4年間、文科省をはじめ関連省庁や議員を訪ね、署名・集会・デモに取り組んだ。さらに国連に代表団を送り、社会権規約委員会は朝鮮学校の子どもたちにも無償化を適用するよう、日本政府に勧告した。にもかかわらず、政府はあらゆる勧告を無視し、社会的憎悪と差別を助長し、地方自治体による補助金不支給など差別の連鎖を引き起こしてきた」と日本政府を弾劾。「無償化の権利者である子どもたちを原告として立たせることに、親として、大人として、申し訳ない気持ちでいっぱいだが、この子どもたちだからこそ、差別に終止符を打ち、自分の未来と日本社会の明るい明日を切り開いてくれる」と心境を明かし「一切の差別が根絶される日まで、力強く歩んでいく」と、発言しました。

 朝鮮高校の卒業生からは、「朝鮮高校が無償化から除外されたとき、高校2年生でした。私のオモニは、文科省前で行動があるときはいつも参加しています。その姿をみて、私も行動せねば、と思います。学生として、この裁判を1人でも多くの日本人学生や日本の方々に伝え、関心を持ってもらい、支援する人を増やしていくことだと思っています。後輩たちがどんな思いで裁判に立つのかを思うと、胸がはりさけそうです。後輩たちも含め、最後は笑えるように、がんばります」と切々とした訴えがありました。

 最後に東京朝鮮中高級学校の校長の慎吉雄(シン・ギルン)先生が立ち、「この裁判を待ち望んでいました。生徒たちをもてあそび 、深い心の傷を負わせた今回の問題は到底許すことはできない」と語り、自らの高校時代の体験を語りました。外国人登録証の再発行で10本の指の指紋をとられたけれど、差別されても差別を感じなかった自分、明白な人権侵害がありながら機械的に指紋を押捺させた職員たち。「差別というのは、心の差別だけでない。制度的な差別を体験したものがたたかっていく必要がある。1980年、韓宗碩(ハン・ジョンソク)さんが第1号として押捺を拒否し、ピアニストの崔善愛(チェ・ソンエ)さんらが裁判を起こし、全世界に支持が広がり、世論の力で指紋押捺はなくなりました。子どもたちには、17日の提訴を後輩たちが見ている、この正義のたたかいに勝とうといいました」と、裁判にかける意気込みを語りました。

 カンパの要請をはさんで、すでに裁判を提訴している大阪、愛知、広島、福岡からのメッセージが紹介されました。

 連帯の挨拶に立ったフォーラム平和・人権・環境の藤本泰成さんは、改憲に進む安倍政権を激しく批判し、「私自身と私の社会のために、この無償化の問題、みんなと一緒にたたかいます」と熱くアピールしました。

 続いての連帯挨拶はチマ・チョゴリ友の会の松野哲二さん。「立川と町田の朝鮮学校に通う子どもたちを支援する活動を地域でやってきました。本来ならば、朝鮮高校の子どもたちをこれ以上苦しめるな、と私たちが国家に対して裁判をやらなければならないところ、高校生が矢面に立って、裁判に立ちあがった。裁判は弁護士に任せておいては勝てません。傍聴をあふれさせ、会員を増やし、裁判を社会化していこう」と力強く訴えました。

 最後に、支援する会事務局の森本孝子さんから行動提起。まず、会場を満杯にする結集で「支援する会」が結成されたことを高らかに宣言しました。そして、裁判にかかる費用を賄うため、カンパも集めるが、会員を募って継続的に支援していきたい、と訴えました。

 この日、会場で入会手続きをする人も相次ぎました。さらに会員を増やし、62人の高校生を全力で支えていきましょう。



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「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会は盛況のうちに終えることができました

「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会は盛況のうちに終えることができました

 「高校無償化」制度からの除外に対して、東京朝鮮高校の生徒たちによって提起された訴訟を受け、「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会が開催されました。結成集会は、会場がいっぱいになるほど多くの参加者を集め、大変な盛り上がりのうちに終えることができました。

・共同代表の田中宏さんによるあいさつ

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・共同代表の長谷川和男さんによるあいさつ

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・弁護団によるあいさつ

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テーマ : 高校生
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「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会

「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」結成集会

・共同代表の田中宏さんによるあいさつ

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・共同代表の長谷川和男さんによるあいさつ

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・弁護団による裁判の解説

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・弁護団によるあいさつ

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Author:mushokashien

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