第9回口頭弁論の報告

第9回口頭弁論の報告

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 第9回口頭弁論が、3月2日(水)午後3時から103号法廷で開かれました。96席の大法廷ですが281人が抽選に並びました。卒業式を目前に控えた朝鮮高校3年生が皆で傍聴席をうめて裁判を見守りました。

 裁判体が変わった(裁判官の交代があった)ということで冒頭に確認が簡単にあり、今回は被告(国側)準備書面の提出を確認しただけで、あっさり終わりました。ただ、被告(国側)準備書面の2か所に「大阪」と書かれている部分は「東京」のことか?と原告(高校生側)弁護団から指摘され、被告(国側)はあわてて「そうです」と認めて訂正しました。被告(国側)が各地の無償化裁判の準備書面を「コピペ」で使いまわしていることが露呈した一幕でした。

 任意開示資料について原告(高校生側)弁護団の質問に対し、被告(国側)は「開示を拒否するものはない。大部なものを除いて全部出ている」と答えていました。傍聴席にいても内容はわからなかったのですが、終了後の裁判報告会で李春煕(リ・チュニ)弁護士から解説していただけて、少しわかりました。
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 この日の内容は、被告(国側)第5準備書面提出でした。原告(高校生側)準備書面(4)への反論=①審査会の過程に関する反論、②審査の困難性についての反論、③本件規程13条の趣旨についての反論、④不指定処分と規定ハの削除の関係、などが書かれているそうです。政権交代直後に不指定の対応をとったことは、自民党の野党時代からの方針に基づく政治的判断ではない、不指定処分は朝鮮学校が「本件規程13条に適合すると認めるに至らない」という最終判断のもとに行われたのであり、規定ハの削除が先行したのではないなど。

 李弁護士の解説によれば、これら被告(国側)準備書面の内容は大した主張ではないが、被告(国側)の任意開示書面は重要ということでした。今後、これら開示資料をもとに原告(高校生側)弁護団は主張を準備し、教育法専門家の意見書も準備したい、原告(高校生側)証人尋問を今年の後半で行うことになる見通しとのことです。

 参議院議員会館で行われた裁判報告会では弁護団からの裁判解説の後、師岡康子弁護士からヘイトスピーチと国連人権条約について講演が行われました。続けて無償化連絡会代表の長谷川和男さんから、2・19および2・20全国行動についての報告。
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 そのあと東京朝鮮高級学校1年生(サッカー部)、2年生(ラグビー部)と3年生が発言。今なお無償化が適用されず、後輩にバトンを渡さねばならない、今まで以上にウリハッキョを支える活動を続ける、と3年生が語るのを聞きながら、日本人の大人としての至らなさを考えないわけにはいきませんでした。
 オモニ会代表は「こんなにも長く朝鮮学校が無償化制度から除外されるとは思っていなかった。しかし祖父母や親たちはもっと困難な状況にあったときでも屈することなく朝鮮学校を守ってきた」と力強く語りました。校長先生の生徒たちへの熱い励ましも胸に沁みるものでした。
 次回期日(2016年5月25日10時15分集合)にもまた沢山の傍聴の力でこの大切な裁判を支えていきましょう。



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テーマ : 高校生
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