東京朝鮮高校生裁判第1回口頭弁論の報告

東京朝鮮高校生裁判第1回口頭弁論の報告

 第1回期日が、4月2日(水)午後1時10分、東京地裁415号法廷で開かれました。傍聴券を求めて、12時前から多くの人が東京地裁に集まり、抽せんのための整理券が足りなくなり、2度にわたり、整理券配布が中止される事態で、380人以上が並びました。傍聴券枚数は42枚でした。

 法廷には大きなついたてがあり、裁判長の原告名について閲覧制限をし、原告の特定は番号を持って行なうという説明、原告の訴状陳述と被告の答弁書陳述の後、原告を代表して、3年生の男子生徒、2年生の女子生徒が意見陳述を行ないました。

 男子生徒は「3月2日に卒業式があったが、自分たちの高校生活は排除の3年間であった。祖父母から日本にいて、生活の基盤が日本にあるが、言葉や文化を知るのは当たり前である。サッカーをしていて、日本の高校生との交流もあり、壁は感じなかった。これから法律を学び、弁護士となりたい。原告となるきっかけは、国がおかしな事をしているのだから立ち上がり、権利を守る。高校生から見ても、今の日本社会は変なことになっている。テレビやインターネットで自分の国や民族について、ひどい事を言われるとかなしくなる。周りの日本人もそれと変わらないのではと思うと、さびしくつらい思いもする。裁判所には分かってもらえると思って、ウリハッキョのために立ち上がらねば。人間として私たちを見てくれ。裁判所は法律と正義にもとづいて、世の中の雰囲気に流されずに裁判すると信じている」と陳述。

 女子生徒は「中学生だった4年前に「高校無償化」を聞き、共働きの父母の負担が減る、また日本や他の外国人学校と同じく対象となるとうれしかった。しかし、対象から排除され、私たちの「学ぶ権利」は支援しないのかと、自分自身を否定された気分になった。自分の意見ではどうにもならないと思っていたが、勇気を出して原告になれば、裁判官に知ってもらえば対象になるのではないかと思った。なぜ私たちだけが差別されるのか。ふつうの高校生であれば、経験しない特異な体験をした。誰かが立ち上がらなければ。後輩に同じ思いはさせない。裁判の準備の中で在日朝鮮人がどのような思いで朝鮮学校を守ったかを知った。裁判官は偏見を持たずに私たちの姿を見てほしい」と陳述。傍聴席には、涙で目を覆う人の姿も。

 傍聴券を得られなかった多数の人々は法曹会館での「東京朝鮮高校無償化裁判第一回口頭弁論報告会」に移動。14時開会。李春熙(リ・チュニ)弁護士から、通常の判断能力を有する法律家ならおかしいと感じるように論点をしぼってロジカルに展開しているという報告の後、裁判所における生徒の陳述を伊藤弁護士、康仙華(カン・ソナ)弁護士が代読、金舜植(キム・スンシク)弁護士は、弁護士全員が気持ちを引き締めて参加していると述べました。

 続いて、東京朝鮮高校生徒代表として、在校生代表の男子生徒が、中学生の頃、テレビ、ニュースで適用除外が問題になっていた。そのとき、自分は差別や偏見は目をそらせば良いと思っていたが、高校に入ってそれがまちがっていたと分かった。僕は許すことができない。こんなにもたくさんの人たちをさげすむ人たちやこの社会を。差別が存在して誰が喜ぶのか。差別が続く社会に僕たちの望む未来はない。日本政府は日本人化させようとしている。ウリ・ハッキョが差別され、偏見を持たれることを僕は許せない。明るい未来のために、と力強く発言。

 卒業生代表の女子学生は、整理券に並んでいるとき、こんなにも多くと思わなかった。必ず勝利します。長い闘いになると思うけど、最後の闘争になると信じている、と発言。

 オモニ代表が、祖父母や父母が闘ってきたように親ががんばらなければと思いを伝え、東京朝鮮高校教員、東京朝鮮高校生徒の裁判を支援する会共同代表の長谷川さんと田中さんが発言。東京朝鮮学校校長のまとめで、報告会を終え、文科省前、朝鮮大学校生・留学同の集会に移動しました。

 午後6時半からは、文京区民センターでの報告集会。主催者挨拶の後、李春熙弁護士・師岡弁護士から第1回口頭弁論報告、東京訴訟の請求・主張の内容について解説。

 原告・教職員を代表しての校長先生の決意表明、保護者代表からの発言に続いて、佐野さんが「朝鮮学校の歴史と民族教育の意義」として、朝鮮学校の教育を考えるときには、植民地教育の歴史から考えなければならないと語りました。

 賛同団体のフォーラム平和・人権・環境と朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会からご挨拶をいただき、事務局・森本さんから、賛同団体を増やし、賛同団体はその所属構成員に個人会員になるように働きかけてほしいという行動提起の後、これまでの会費・カンパの中から、100万円を中野さんから「スンリ(勝利)募金」の代表である校長先生にお渡し、「集会のまとめ」として、田中さんが裁判の勝利を誓いました。



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