7・19神戸朝鮮高級学校生徒のお土産品没収への抗議と要請

7・19神戸朝鮮高級学校生徒のお土産品没収への抗議と要請


 2018年7月19日(木)、午前10時から11時までの1時間、表記の抗議と要請を参議院議員会館地下1階の101会議室で行いました。私たちの側の出席者は、首都圏の無償化連絡会のメンバーや東京朝鮮学校オモニ会連絡会や朝鮮学校関係者など23人、省庁側から経済産業省の外国為替担当者2人をはじめ財務省2人、内閣官房1人、そして糸数慶子参議院議員および同事務所のスタッフ2人が参加しました。

 報告の冒頭、今回の要請行動にご尽力いただいた糸数慶子参議院議員と事務所のスタッフに心から感謝申し上げます。また急な要請にもかかわらず、1週間足らずのわずかな期間に7000人を遙かに超える賛同団体・賛同個人を集約してくださった全国の方々に、御礼申し上げます。
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 要請行動は、無償化連絡会の長谷川の司会で進められました。
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 初めに糸数慶子議員から挨拶をいただきました。
 「今回の事件は子どもたちの心を踏みにじる行為であり、南北首脳会談、米朝首脳会談を経て対立から平和へと大きく変わりつつある朝鮮半島情勢からみても、あり得ない出来事です。今後このような事態が繰り返されないよう、今日は有意義な話し合いができるよう期待しています。」と話されました。

 続いて私の方から要請書を読み上げ、「7000人を遙かに超える賛同署名が集まった理由を受け止めてほしい。」
 と7564人の賛同団体・賛同個人の名簿を印刷したものを全員に手渡しました。
1) 要請書渡す


*要請書はこちらからご覧ください。

 次に東京朝鮮中高級学校のシン・ギルン校長先生から、声を震わせながら子どもたちがどのような思いでお土産を買ってきたか、引率の先生方がどれほど心を痛めているかについてお話されました。
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 次の東京中高オモニ会の会長からは、祖国朝鮮民主主義人民共和国への修学旅行が始まった経緯や、2時間も3時間も税関で放棄を迫られることは、実質的に没収であると怒りをあらわにして語ってくれました。
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 その後、各省庁からそれぞれ発言を受けました。

 財務省からは「関西空港税関支署の職員が日本政府の対朝鮮独自制裁措置として輸入品や輸出品に対する規制する法律にのっとった対応をして、放棄していただいたと理解している」、経産省からは「輸入品として規制の対象に含まれるのは、北朝鮮で製造されたそれとわかるものについては一応対象になりますが、現地で使用していたことが分かるものについては規制から外しています。」
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 また、内閣官房からは「皆さんのご意見をそのまま官邸に伝えます」といった発言がありました。
概ね私たちの主張を理解していると感じました。

  その後30分余り、出席者からの質疑を受けました。
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「修学旅行に出発するにあたって、餞別をもらっている子は、なけなしの小遣いから祖国のお土産品を買うのは当然の行為です。それを無慈悲に半ば強制的に放棄させるのは、人道的に許されないでしょう!」
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「空港の税関で電車のなくなる時間まで留め置かれたら、任意の放棄と言っても明らかに没収でしょう!」

「現在、朝鮮民主主義人民共和国に対し日本政府は輸出入の禁止措置を取っているが、輸出にも輸入にもそれぞれに『人道目的等に該当するものについては、措置の例外として取り扱うものとする』という文言があり、輸出に関しては受取人の個人的使用に供される衣料や食糧などは構わないとしている。ならば輸入に関してもお土産程度は当然例外扱いになるべきではないか」

といった意見が出されました。
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※参考: 北朝鮮への輸出禁止措置等における「人道目的等の例外措置」について
http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/01_seido/04_seisai/downloadNK/20090616oshirase.pdf

 また、修学旅行中に現地で購入、使用したジャージや日本から持って行ったカメラを入れる袋(セットンという朝鮮民族特有の柄の入った)ものまで取り上げられたが、これらは返還されるのか(そのことが確認されたら返還できるといったニュアンスの応答)、また任意放棄をするにおいて子どもにその意思能力があると考えているのか、あるなら取り消しの申請も出来るのか(意思能力はあるものとしている、取り消し申請も出来るという応答)についてのやりとりもなされました。
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 私は、日本独自の制裁措置をきちっと実施しているかという官邸からの締め付けがある中で、役人の立場として現場判断をせざるを得ない苦しい胸の内を、言外に感じました。残念ながら子どもたちへの謝罪とお土産品の即時返還という私たちの要求に明確な回答は得られませんでしたが、今回の事件の後に大阪や東京の朝高生が修学旅行から戻ってきたときには、土産物を取り上げられるようなことはなかったということですので、批判の声を拡げ政府に抗議していくことの意義は大きいと思います。
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 最後に、糸数慶子事務所のスタッフから、「皆さんの要求がきちっと実現されるよう今後も粘り強く折衝を行っていくつもりです。是非、自民党や公明党を含めて幅広く訴えていってほしいと思います。」
というまとめ発言があり、1時間の要請行動を終了しました。

(文責:「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会 代表 長谷川和男)




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